福島県楢葉町の主催で、サッカー教室。

ベガルタ仙台レディースの情報で、1月24日に福島で子どもたちを対象としたサッカー教室が開かれるというものがあって、問い合わせ先がJヴィレッジフィットネスジムだったので、かつてJヴィレッジを拠点としていて、震災後休部となってベガルタ仙台レディースに移管された東京電力女子サッカー部マリーゼ(東電マリーゼ)の頃からのご縁なのかなぁと思っていました。その後、情報をよく読むと、開催場所はいわき市で、主催が楢葉町だということも書いてありました。

福島県の双葉郡楢葉町は、東日本大震災に伴う福島第一原発の事故により、周囲の町とともに全町民避難指示が出ていたものが、昨年2015年9月にそれらの地域では初めて、避難指示が解除になった町です。

たまたま23日に、NHKのドキュメンタリーで、避難解除区域になってからの楢葉町のことが採り上げられていたので、観てみました。楢葉町における厳しい現実と現地の方々の努力、楢葉町にあった企業と東電の今なお密接な関係、町の復興に関するかすかだけれど確かな希望も最後に描かれていました。そして、番組中に、震災前に楢葉町に住んでおられた方の多くが、今はすぐ南にあるいわき市にいらっしゃることも分かりました。

【番組】シリーズ東日本大震災 原発事故5年 ゼロからの“町再建” ~福島 楢葉町の苦闘~(NHK)

https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160123

それで、楢葉町の主催のサッカー教室が、いわき市(今年はいわき明星大学のグラウンド)で開催されるのだと納得。楢葉町の公式HPでは、毎回大好評だと書かれていて、避難した子どもたちが楽しみにしているイベントだということも分かりました。楢葉町のHPの募集情報は、イベント終わったせいか今日になって削除されてしまっていますが、アドレスをあげておきます。あと、そのページに小さく載っていたちらしのPDFをJヴィレッジのHPから。

【記事】ベガルタ仙台レディースこどもサッカー教室の開催について(楢葉町公式HP)2015/12/25

http://www.town.naraha.lg.jp/information/event/001170.html

【PDF】(ベガルタ仙台レディースこどもサッカー教室ちらし)(Jヴィレッジ)2016/01/13

http://j-village.jp/w/wp-content/uploads/2016/01/160123-soccer.pdf

もう少しネットうろうろしていると、2つの記事が見つかりました。1つは、かつて東電マリーゼに所属、海外移籍を経てベガルタ仙台レディースにもいた鮫島彩選手のブログ。2013年のものです。このサッカー教室のことを書いてくださっていました。

【記事】楢葉町サッカー教室。(鮫島彩オフィシャルブログ)2013/12/28

http://ameblo.jp/ayasameshima/entry-11738149438.html

ここに今年で3回目、と書かれているので、2011年からずっとやっているのですね。この交流を、選手たちも子どもたちもとても貴重なものとしているのがよく伝わってきます。今年も出されたという「マミーすいとん」は美味しいらしい。

もう1つは、別のサッカー教室のことですが、JFAが出した記事で、Jヴィレッジを拠点とした中高一貫教育のサッカーエリート育成施設であるJFAアカデミー福島(現在は静岡県御殿場に移転中)の女子選手たちが参加して、自分たちの寮があった楢葉町で、楢葉町が避難解除区域になってからすぐの時期に開催されたという、ふれあいサッカー教室のもの。

【記事】JFAアカデミー福島女子「ふたばワールド2015 in ならは」にてふれあいサッカー教室を開催(JFA)2015/10/15

http://www.jfa.jp/news/00007653/

参加選手のコメントが心に響きます。日本初にして最大規模のサッカー施設であるJヴィレッジを、もう一度復活させる目処を立てるためにJFAが動いている記事をたまに見かけますが、と思って記事を探そうとしたら、昨日、地元福島からこんな記事が出ていました。

【記事】富岡町の浜通り電力所に移転へ 東電・福島復興本社(福島民友)2016/01/24

http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160124-044633.php

Jヴィレッジは、震災後は国に移管されて原発事故の対応拠点となり、2013年からは原発事故の賠償や除染、復興推進活動などを統括する組織である東電の福島復興本社が置かれています。それを福島県内で移転させ、Jヴィレッジを2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、本来の運動施設として復活させる計画だということです。

話があちこちに飛びましたが、今日、ベガルタ仙台レディースの記事をいつも出してくれる河北新報から、最初に書いたサッカー教室のことが出ていました。ここにいろいろなことが簡潔にまとまって書いてあります。

【記事】<仙台L>いわきでサッカー交流(河北新報)2016/01/25

http://www.kahoku.co.jp/sports/vegalta/20160125_02.html

子どもたちは約150人集まったとのこと、福島の子どもたちが元気を出してくれるイベントに、これからもなっていったらいいですね。

nadeshiko mini news

女子サッカーがいつも見えるところに。

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