宮間あや選手、美作にサッカーアカデミー設立予定。
最初、チームのニュースの方に入れていたのですが、やはりとても素晴らしいことなので、エントリーとしても立てることにしました。
なでしこジャパンのキャプテンを務め、国内では岡山県美作市をホームタウンとする岡山湯郷Belleにプロ契約で所属している宮間あや選手が、自身が直接指導に携わるサッカーアカデミーを、チームの地元に設立するというのです! 今のところ、NHKの全国と岡山でのニュース、及び地元紙である山陽新聞からの記事が出ているだけですが、情報は十分と思えましたので。
対象は、3歳から12歳までの女子が中心で(山陽新聞では6歳までと書いてあります)、5つのカテゴリーに分けて指導する予定です。すでに岡山湯郷Belleでは下部組織としてU-12、U-15、さらにユースチームとして作陽高校女子サッカー部をたずさえていますが、そのさらに下の世代も見据えて、幼少時からずっとサッカーを続けてくれるような環境を用意したいというのが設立の理由とのこと。県外からの応募も受け付け、寮を併設することも検討されているようです。
チームでは去年のW杯の前から話し合いを重ねてきたとのことで、アカデミーのスタートは今年の7月を目指しており、練習は週に1回、チームのホームグラウンドである美作ラグビー・サッカー場で行われ、宮間選手は月に1回~2回、指導にあたる方向で調整が進んでいるそうです。
運営には、元アメリカ代表選手のトム・バイヤー氏が携わるそうです。宮間あや選手とトム・バイヤー氏というと、2014年2月に「トムさんと宮間あやのサッカーテクニックス」というDVDを発売したり(Amazon)、テレビ東京系列の早朝のこども向け番組「おはスタ」で毎週木曜日に「トム&あやのサッカーテクニックス」というコーナーを担当したりと、指導に関してタッグを組み、親交が深い様子が知られています。
トム・バイヤー氏は、指導者としての経歴も長く、20年以上、世界各地でサッカーの普及と選手育成に尽力なさっているとのこと。経歴の中には、1970年後半にオランダ人の指導者ウィール・クーバーが開発した、当時革命的といわれたサッカーの指導法であるクーバーコーチングシステムを日本に導入する際にも関わったとされています。日本では「T3 JAPAN」という、U-12の子どもたちを細かいカテゴリーに分けて男女別に指導するサッカースクールを日本人のコーチと共に設立。アカデミーディレクターとしてプログラムの考案に携わっていらっしゃるようです。現在は中国を拠点とされている模様? 「すべての人に平等にサッカーをできる環境を用意する」グラスルーツフットボール(*)の運動とも縁が深いようですね。「おはスタ」の番組は、元々以前にトム・バイヤー氏がお一人でコーナーを担当していたようです。T3 JAPANのHP内に日本でのメディア登場の経歴も書かれていますが、本当に20年以上前から日本でも、まさに草の根的に指導を推進なさっていらしたのですね。宮間選手が信頼するのも納得がいきます。
これまで、宮間選手の直接指導によるサッカー教室は、宮間選手の故郷である千葉で数回行われてきましたが、本格的に、将来的にも、湯郷に根を下ろす覚悟を決められたのかも。このサッカーアカデミーでは、湯郷の選手や下部組織の関係者なども徐々にコーチ陣に加えていくことも視野に入れて、結果的に広い年代の女性がサッカーに携われるように考えているようです。日本の女子サッカーにとって、とても夢のある壮大な計画だ! 湯郷のチームにとっても、長期的な面で地元を盛り上げていくための好材料になるに違いありません。
本当に。すごい人ですね、宮間選手は。
【記事・動画】宮間が直接指導 サッカーアカデミー開設へ(NHK)2016/02/12
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160212/k10010406421000.html
【記事・動画】宮間選手指導アカデミー開設へ(NHK岡山)2016/02/12
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/4025829401.html
【記事】なでしこ宮間選手がサッカー教室 3~6歳児中心に7月開講目指す(山陽新聞)2016/02/13
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